不登校関するおすすめの本と複数読んだ書評(書籍)【初心者OK】

子どもが不登校になると、
「どうしてうちの子が?」と、心が大きく揺れます。
ネットにはさまざまな意見があふれていますが、
不登校は、目の前の出来事を解決しても繰り返すことがあり、長期戦と、親子の関わり方がとても大切になってきます。
だからこそ、まずは体系的に理解することから始めるのがおすすめです。
多くの実践者が教えてくれる共通点として、
不登校にはだいたい次のような流れがあります。
- 開始:体調不良を訴え、心身ともに不安定になる
- 葛藤:行こうとしても行けない日が続き、諦めに近づく
- 安定:行けない自分を受け入れ、自分の世界に籠る
- 再出発:少しずつ外に向けた意欲が戻ってくる
そしてゴールは、学校に行くことそのものではなく、この子が人生を乗り越えられる力をつけることです。
私自身も、不利な場所や人に出会ったことがありました。
疲れきってしまう前に、早めに切り上げていいと思います。
それでも諦めなければ、必ず良い出会いはあります。
焦らず、自分に合う人や場所を見つけていきましょう。
この本たちは、そのためのヒントをくれます。
何度も読みたい不登校関連オススメ本BEST3
(1位)思春期不登校に迷ったらまずコレ!:『誰にも頼れない不登校の子の親のための本』

子どもの気持ちと立場を自分ごととして本気で考えられるようになる本です。
「なんで行けないの?」
「どうしたらいいの?」
子どもの不登校は、青天の霹靂の状態。
だけど、向き合おうとするには、具体的な方法、親自身の肯定感、そして子どもの理解が大切です。
「あぁ、うちの子今そんな状態だったんだ」と自然に受け止められる本です。
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高校で不登校になるなんて…
うちの子が高校で不登校になった時は、「子どもを学校に戻すこと」だけにとらわれて、生活リズムを整えなきゃ!って意気込んでいました。
それが、実は自分が産後に3時間おきに起こされ、朝やっと眠れたところで「おはよう!」って実母に声をかけられて、キレかかった感じに近いんだよと言われて、はっ!とした。
そんな気づきをくれる一冊です。
親と先生の両方の視点をもつ著者から、親子関係に特化して説明されて、大切なことがつめられた本です。
不登校に悩みいろんな人の意見で混乱して、自分を責める前に読みたい本です。
3位:再登校支援の1冊:『不登校の9割は親が解決できる』

不登校は、親が動くことでかわると教えてくれている本です。
この本が伝えているのは、「不登校は原因じゃなく、“きっかけ”でしかない」ということ。
そして、不登校を繰り返さないためには「正しい親子関係」が必要だと、はっきり書かれています。
でもここで言う正しさは、親が悪いという話ではなく、現代の日本では、そもそも子どもに愛情が伝わりにくい構造ができてしまっている。
その中で、子どもが無気力になったり、不安になったりしているという点です。
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相談したら「まずは様子見ましょう」って言われたけど…
不登校になると、よく言われるのが「まずは様子を見ましょう」。
でも著者は、それが一番危険だと警鐘を鳴らしています。
見守るだけでは、子どもの意欲はどんどん下がり、学校に戻るハードルはどんどん上がっていくから。
だからこそ、再登校への支援こそが、本当の意味で「子どもを救う道」だと語られています。
ただし、注意点も。
内容はかなり本質的だけど、「再登校支援」の本なので、少々自社サービスのPRが目立ち誘導されている感が少しします。
「言うとおりにするから我が子をなんとかして!」という時期の人は、25万程/月かかる不登校ビジネスに理解をもって読んで欲しいかな。
「今の我が子をみて、そして不登校への理解と意見を強く持ちたい」人向け。
余裕があれば視野を広げてみよう。その他の本
学校はいくべき?選択肢を知る本:『学校は行かなくてもいい』
「学校にいくかどうか」を真正面から問い直す一冊です。
情報が検索できる現代では、経験の場をどこに置くかが重要だよ、ということを、不登校経験者である筆者の体験をベースに伝えられています。
「学校に行かない」=逃げではない、ということ。
でもそれは、楽な道でも、誰にでも当てはまる正解でもない。
大切なのは、“学校にまた行くこと”をゴールにするのではなく、その時間をどう使い、どう育っていくかという視点です。
不安が大きくなるのは、情報が足りていないとき。
だからこそ、この本のように「いろんな人が不登校を経験し、それぞれの道を見つけていった」という実例は、視野を広げてくれるかなと思います。
この本は、子どもの選択を信じて見守れる安定期の親に向いていると思います。
まだ葛藤の最初の時期で読むと、「あなたはいいわよね」と比較してしまうかもしれないかな。
不登校とは?を知りたい時の本:『不登校のはじまりからおわりまで』
「不登校ってなんだ?」とそもそもの理解を促してくれる1冊です。
児童精神科医として45年以上、親子と向き合ってきた著者がこの本で教えてくれるのは、
「不登校って、行けないんじゃなくて、“今は行かない”を選んでいる状態。」
そして、不登校は病気ではありません。
でも、でも、その背景にある「子どもの心の動き」や「行動とのつながり」を、児童精神科医の視点で、具体例とともに解説してくれます。
また、不登校の背景に病気や発達障害があるケースについても触れられていて、「治療や支援が必要なときはどうしたらいいのか」までカバーされているのがありがたい。
医療従事者が本を出した時特有の、ちょっと理詰めっぽい内容なので、好みが分かれるかな。
感情論よりも理論や構造で理解したい人に、相性のいい1冊だと思いました。
まとめ:不登校の本は自分と子どもの時期により相性がかわる
学校に行かなくなる日が急に来ること、じわじわ変化する子がいます。
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周りの人に「どうして不登校になったの?」って聞かれても子ども教えてくれないのよ…
「どうして学校に行けなくなったの?」
周りから聞かれるたびに、私も落ち込んでいました。
子どもは何も話してくれないので、「知らないわよ!」と叫びたくなっていたし、子どもを理解できていない自分を、責められているような気がしていました。
でも、今はこう答えています。
理由はわからない。
わからないけれど、この子なりのSOSや、自分を守るための反応なのかもね。
そうなると、理由を探してもまた学校に行けなくなるんだよね。だから、立ち直るための休養と向き合うプロセスが大事なのかなって思うよ
理由はわからなくても「悩んでいるこの子」を受け止め
「どうして行けないんだ!」
と攻めたくなる気持ちが、
「どうして“行かない”を選んでいるんだろう?
と、視点をかえるきっかけになるのは、自分で理解しようと学び、そして自分の行動が決まった時におこります。
相性のよくないカウンセラーと話すより、ずっと気持ちも子供への関わり方も落ち着いていきました。