40代看護師におすすめの副業5選|何がある?なにからはじめる?

こんにちは、まさこです。
副業に挑戦してきたナースでもあるし、かつては起業支援の一般社団法人代表も務めていました。
「今すぐ辞めたいわけじゃないけれど、このままでいいのかな」
そんな風に感じる時って、誰にでもあります。
収入のこと、人間関係、家庭との両立…。
思うようにいかず、気づけば無理してがんばってしまう。
でも、その我慢が続くと、体調や心まで崩してしまうこともあるんです。
そんな時に、我慢して耐えて体調やこころが崩れていく人が多くいます。
この記事では、副業を「すぐにお金になる短期型」と「時間をかけて育てる長期型」の2つの視点からご紹介します。
40代からは、この両立を意識する方が増えています。
だからこそ、無理に頑張るよりも自分にプラスになる形で続けたいですよね。
読むと、看護師資格を活かしたどんな副業があるか全体像が見えてきます。
「副業してみたいけれど何があるのか分からない」と思っていたけど、「これやってみたいかな」という前向きな気持ちに変わると嬉しいです。
看護師の副業は「短期型(収入直結)」と「長期型(育成型)」で考える
副業は、「すぐにお金になる短期型」と「時間をかけて育てる長期型」があります。
どちらがいいというよりも、目的や時間の余裕など、今の自分に合うものを選ぶことが何より大切です。
短期型:すぐお金が手に入る
短期型は、夜勤バイトや健診アルバイトなど、本業のスキルをそのまま活かせる働き方です。
即効性が高く、20〜30代のお小遣い稼ぎや、体力に自信のある40代以降にも選ばれます。
ただし、勤務先をかけもちするため人間関係や動線の負担が増え、時間の切り売りになりやすいのが現実です。
調査でも、副業経験者の約8割は3年未満で離職している傾向があります(参考:株式会社SOKKIN『看護師の副業に関する調査』2023)。
長期型:時間をかけて育てる
長期型は、医療ライターや講師、相談業などです。
すぐには収入にならないけれど、経験やスキルの積み重ねが「信頼」や「実績」になり、やがて「頼まれる仕事」に育っていきます。
記事執筆やSNS発信も、この未来型にあたります。
一般的な「副業」
副業にはさまざまな形がありますが、大きく分けると4つのジャンルです。
- スキルを生かす系:ライター、講師、デザイン、相談業
- IT・制作系:ブログ、動画編集、プログラミング
- すきま時間系:アンケート、フリマ、ポイ活、配達
- 資産・もの系:投資、ハンドメイド、教材販売
この中で特に看護師に向いているのは「スキルを生かす系」ですが、自分の得意があるのであれば、看護師資格を関係しない副業でも全然いいと思います。
看護師資格を使わないけれど、「看護師です」と名乗ると好感触なのは、接客業でしょうか。スナックやガールズバーなど。
命の責任を感じない気軽なバイトなら、カフェ、居酒屋、バー、レジ、ルーティンの単純作業など、現場を離れるのも気分転換になって頑張れるという人もいますね。
まとめ

- 短期型の副業は「今のお金」のため。
- 長期型の副業は「未来の自分のため」。
どちらを選ぶかはライフスタイルや職場環境で変わりますが、特に40代からは「短期で安心」と「長期で資産」の両立を意識する方が多いようです。
せっかくはじめてみるのだから、無理するよりも、自分にプラスになることをするのがいいですね。
短期型(収入直結):看護師副業5選
看護師の短期型(収入直結)副業で多く見られる代表的な5つをご紹介します
- 夜勤専従バイト(病院/老人ホームなど) 夜間の入院患者の巡回・健康管理。1回で日給2~3万円など高額報酬が多い 。
病院・介護施設・有床クリニックなどで、夜間のバイタルチェックや処置対応。1回の勤務で日給2.5~3.8万円、Wワークしやすい条件も豊富 - 健診・ワクチン接種アルバイト 採血・問診・検温などを担当。短時間で終わりやすく、休日やスキマ時間の活用に◎ 。
採血や問診など短時間で終わる業務が中心。空き時間に効率よく稼げる働き方です - イベントナース コンサートやスポーツイベントなど、現場での救護を担当する単発勤務型 。
コンサートやスポーツ大会などで救護所待機、応急処置、必要時は搬送対応。日給1〜2万円程度、単発で予定に合わせて働けます - ツアーナース 旅行や出張帯同型の看護業務。参加者の健康管理やケアに◎ 。
学校の宿泊行事やツアーに同行し、体調管理や応急対応を担当。珍しい経験と報酬 - 訪問入浴・介護施設の短期支援 利用者宅や施設での入浴介助、健康観察、レクリエーションなど担当
これらの求人は、ハローワークや地域のアルバイト募集にもよく掲載されていますので、ぜひチェックしてみてください。
一方で「この施設がいい」「移動時間はこのくらいが希望」「この時期でしたい」といった条件がある場合は、求人サイトの地域担当者やエージェントに相談するのがおすすめです。
自分のキャリアを踏まえた提案をしてくれるうえ、エージェント経由の案件は採用率が高い傾向があります。
単発よりも継続的に副業を探したい人は、エージェントを活用する方法が向いているでしょう。
長期型(育成型):看護師副業5選
長期型の副業は、すぐに収入になるわけではありません。
けれども、続けるほどに「経験」や「スキル」が積み重なり、やがてキャリアの財産となっていきます。
セカンドキャリアや定年後にも活かせる可能性があるため、30代から準備して、40代で本格指導と動く人も少なくありません。
では、どんなのがあるか?
まずは代表的な5つをご紹介します。
1. 医療知識や体験を活かしたセミナー・研修講師
看護師の説明力や共感力指導力を活かせる副業です。
人前で話すという方も多いですが、講師業は準備が9割。
準備をすれば、あとはスライドに投影した内容をヒントに話す練習をしていくだけです。
- 始め方:地域の市民講座や企業研修に応募。「応急手当」「健康体操」など身近なテーマで提案。オンラインセミナーで自主開催の挑戦も◎
- 初期投資:パソコンとPowerPointがあればOK
- 収入目安:市民講座 3,000〜1万円/研修 2万円〜、実績次第で10万円以上も可能
- 転職先/キャリアの広がり
大学や専門学校等の教員、自治体や公共機関での健康講座や予防医学の普及、企業における産業保健やメンタル研修など人材育成の研修講師、個人事業主として起業、ライター、など - スキルアップ
・むずかしい内容をやさしく説明できる 伝える力が身につく
・情報を整理してまとめる 資料作成力が身につく
・質問に対応し場を整える ファシリテーション力が身につく
・経験を言葉にすることで深まる 自己理解力が身につく
・人前で話す経験を通じて育つ自信と発言力が身につく
講師業は、単に「人前で話す」だけでなく、教育・広報・出版・企画運営・地域活動 にまで広がるキャリアの種になります。
退職後も、市町村の生涯学習講師としての活動や、地域の集まりで声がかかる機会もあります。
まさに「今のキャリアを未来につなぐ」働き方です。
2. 健康・医療系ライター
医療ライターは、現場の知識を文章に変えて社会に届けられる仕事です。
在宅でできる副業としてライターは、副業として不動の人気です。
そこに医療知識を持って記事をかけること、そして現場を知っているからこそわかる事情も含めての価値がライターとしても強みになります。
- 始め方:クラウドワークスやランサーズに登録。「看護師 ライター」で案件検索。
- 収入目安:0.5~5円/文字数(おおよそ1記事2000〜8000文字、一般的なライター単価は2~3円/円が多い層ですが、医療ライターは3~5円/文字ほどに上がります)
- 転職先の広がり:起業/フリーランス、医療や関連メディア(編集・執筆)、医療機関や企業の広報業務
- スキルアップ
・文章力がつき記録や書類作成の効率アップ
・後輩や学生への添削・指導力が高まる
・WebマーケティングやSEO知識の習得が自然と身に付く
・管理職に必要な経営視点で物事を考えられるようになる
医療ライターは、看護の現場で得た知識や経験を「言葉」にして世の中に広げる仕事です。専門性が高いため評価もされやすく、安心を必要とする誰かの力になれます。
文章にする力は記録や発表にも生き、本業の評価アップにもつながります。
3. 健康相談・カウンセリング
受診相談などの今どうするかという判断に迷う相談や健康相談全般、メンタルサポート、介護相談など個別の相談にのる仕事です。
- 始め方
コールセンターでの求人や市町村窓口での募集、自主的に自分のブログやSNS、クラウドソーシング(ココナラ・ランサーズ)に登録し、相談の案件に応募。 - 自分のスキルを紹介する「ココナラ」や「ストアカ」などで告知
- 収入目安
求人の場合はボランティア0円〜2000円/時ほど、自主的の場合は設定自由ですが3000〜1万円/回か多いでしょうか。 - 転職先の広がり
企業の保健室スタッフ、保健会社の健康アドバイザー、自治体や公共機関の相談員(保健福祉センター等の相談窓口)、フリーランス相談業など - スキルアップ
・人の話を深く聴ける(傾聴力)
・必要な情報を引き出す (質問力)
・内容をわかりやすくまとめる (整理力)
・相手を安心させる (心理サポート力)
・オンラインで伝える (コミュニケーション力)
悩んでいる人に寄り添い、安心を届けられる瞬間は、大きなやりがいになります。
体力的な負担が少なく、将来の働き方にもつなげやすいのも魅力です。
思いがけない相談を受けることもあり、そこから新しい世界を知ることもあります。
「AIに相談したらいい」という意見もありますが、医療が関係するないようの誤解が多いため、直接対話によるニーズはむしろますます増えていくでしょう。
4. 医療イラスト・デザイン
医療現場の知識を活かした図解や教材制作の仕事です。
看護の現場を知る人の視点でつくる図解や資料は信頼性が高いです。
難しいことを絵で伝え、子どもから大人まで誰もが理解できる形にできます。看護師による病態生理学や看護技術の本、また子どもの看病についてなど本の出版も多く見られます。
- 始め方
自分の作品集(ポートレート)を作成しweb公開する。クラウドソーシング(ココナラ・ランサーズ)に登録し、相談の案件に応募。ブログやSNSで直接受注など。 - 収入目安
院内資料で1点1,000円〜、教材やWeb記事では5,000〜15,000円、実績次第で1案件数万円になることもあります。 - 転職先の広がり
医療メディアや出版社、医療機関、企業(製薬会社・健康関連)の広報・企画部門、起業:医療イラストレーターやデザイナーとして独立 - スキルアップ
・複雑な医療内容を図解で「一目でわかる形」にできる。
・情報整理力が鍛えられる
• クリエイティブ発想が広がる
・患者説明や教育に直結する力がつく
・ ITやデザインツールの操作力が身につく
医療イラストは、看護師だからこそ描ける“正確でわかりやすい表現”です。患者説明や研修資料にもすぐ役立ち、現場での強みになります。
5. ブロガー
ブロガーとは、自分のブログ(Webサイト)を運営し、記事を通して情報や体験を発信する人です。
収入源は広告収入(Google AdSense)、アフィリエイト、企業案件、電子書籍や講座販売などになりますが、自分の経験や知識を「資産」に変える働き方です。
- 始め方
気軽に始めるなら無料で始められる無料サービス(noteやアメブロ等)、独自ドメインを取得するWordPressを利用してで本格的に副業収益を目指すならWordPressがおすすめです。 - 収入の目安
記事が30ほど蓄積され認知が進んだ場合、半年〜1年で数千円、キーワードや検索を狙ったSEO対策など工夫を重ねて3年ほどで数万円、戦略的に取り組んでいけば10万円以上も可能の、コツコツ続けるタイプの副業です。 - 転職先の広がり
医療ライターや編集、企業の広報、Webマーケティング職、講師業、出版や執筆活動 - スキルアップ
・文章力:わかりやすく書く力がつく
・情報整理力:複雑な内容をまとめる力が育つ
・マーケティング力:SEOやアクセス解析を通して学べる
・発信力:自分の言葉で届ける力が強くなる
・ITスキル:WordPressやデザインツールの操作ができるようになる
・コミュニケーション力:発信のために交流することがあるため自然と身につきます
ブロガーは、経験を言葉に変えて残せる働き方です。続けるほど記事が資産になり、未来の選択肢も広がります。
文章力は、すべての業務の基本となるため、収益以外に得られるものがとても多いためとりくむのにおすすめです。
作れば、寝ている間も収入を生んでくれる資産型の副業です。 「商品を作って売る」という起業の基本を学べるのも大きな価値です。
どの副業も“自分のため”だけではなく、誰かに価値を届ける仕事だからこそ挑戦する意味があって新しい世界が広がっていきます。
私の場合
私の場合、総合病院を退職して最初に始めたのは健診のアルバイトでした。
そこで保健福祉センターの健康相談窓口を紹介してもらい、「病院以外でも看護師は必要とされる」と知ったんです。
市民の方と同じ目線で話す経験は、私の世界をぐっと広げてくれました。
1対1の相談を続けていくうちに、「相談に来れない人にも何か伝えられたら」と思い、ブログや講座を始め、研修や出版の機会にもつながりました。
やってみて気づいたのは、看護師として当たり前の知識が、人にとっては大きな安心になること。
その実感が少しずつ自信となり、看護師資格を活かした業務が楽しくなっていきました。
一時は常勤に戻る選択肢もありましたが、収入の差はほとんどなかったので、それなら体とこころに合った働き方を続けようと決めました。
実際、職場の人間関係に悩み、パワハラで追い詰められた時期もありました。
もし「ここしか働けない」と思い込んでいたら、正直どうなっていたか分かりません。
でも看護師資格を活かしたら、いろんな仕事があると知っていたからこそ、「辞めてもいい」と思えたのです。
今では短期・長期の副業から収入を得て、子どもの進学や留学を支えられるようになりました。
そして何より、不登校の時期に子どものそばにいられる時間と心の余裕を持てたことが一番の収穫です。
看護師の副業は「収入」だけでなく「安心の逃げ道」にもなると思います。
選択肢があるだけで、人はこんなにも心が軽くなるんですよね。
看護師の副業の注意点
収入を増やしたい気持ちは自然なことです。けれども「とにかく今すぐ!」と焦って動くのは危険です。
住民税やマイナンバーで管理されている今、副業は思った以上に簡単に職場に伝わってしまいます。
公立病院の看護師は地方公務員に準じるため、副業は原則禁止。
国立病院や大学病院も法人職員扱いですが、兼業には厳しい制限があります。
民間病院は規定によって異なります。就業規則は守りましょう。
お小遣い稼ぎのつもりではじめて、本職を失ってはもともこもありません。
身バレしない方法とかもネット上はありますが、だいたいどこかからかバレます。
気持ちよく働きたいですよね。
看護師に手厚い給与や退職金があるのは「安心して本業に専念してほしい」という背景があるからです。
だからこそ、副業は「バレないように収入を増やすため」ではなく、「将来の選択肢を育てる準備」として考えるのがおすすめ。
小さく始め、自分に合う形を見つけていくことが、未来の働き方につながっていきます。
まとめ:看護師資格を活かした副業まとめ
看護師の副業は、大きく「短期型(収入直結)」と「長期型(育成型)」に分けられます。
短期型は、夜勤専従バイトや健診アルバイトなど、本業のスキルをそのまま活かせる働き方です。
即効性があり、1回で2〜3万円の日給も可能。
ただし体力や人間関係の負担が増えやすく、長く続けにくい面があります。
一方、長期型はライターや講師、相談業、イラスト、ブログなど。
すぐに収入にはつながりませんが、経験やスキルの積み重ねが「信頼」や「実績」となり、将来の資産になります。
転職や定年後のキャリアにも活かせるのが魅力です。
注意点として、副業は勤務先の規定を必ず守りましょう。
副業は、「バレにくくする工夫」はできますが、100%バレない保証はありません。
副業は「バレないように収入を増やすため」ではなく、「将来の選択肢を育てる準備」として考えるのがおすすめです。
私自身も健診バイトから始め、相談窓口、講座や執筆へと広がりました。
副業のおかげで収入だけでなく、子どもの留学の夢や不登校の時にそばにいられる時間も得られました。
副業は「収入」だけでなく「安心の逃げ道」にもなります。
選択肢があるだけで、人は心が軽くなるのです。