看護師でも「免除されない」?保育士試験の意外な落とし穴
いざ保育士試験の勉強を始めようとしたとき
「えっ?看護師って、一部の科目が免除されるんじゃないの?」
そう思って調べてみたら、想定外の事実がありました。

こんにちは、まさこです。
私は保健福祉センターで働いているときに、小児科の教科書をひっぱりだしても子どもの発達や発育がよくわからなくて、保育士試験の受験を決めました。
実は、保育士試験には「資格を持っていると一部科目が免除される制度」があるのですが、看護師はその対象にならないって、ご存じでしたか?
この記事では、これから保育士試験に挑戦する看護師さんがムダなく・効率的にスタートできるように、この3つのポイントをやさしく解説していきます。
「看護師=免除あり」は思い込み?
正直、私も最初は思ってました。
だって、小児科実習もいったし、看護師資格は国家資格だし、福祉系の知識も多少あるし…
でも結論から言うと、看護師は、保育士試験で免除される科目は【ありません】。
保育士試験には筆記と実技を合わせて9科目あり、たとえ看護師資格を持っていても、全科目の受験が必要です。
どうしてそう思ってしまうのか?
おそらく原因は2つ。
①保育士試験の「科目免除制度」があるのは本当
でも、対象になるのは【教育・福祉系の大学・短大を卒業している人】や、【児童福祉施設での勤務経験が一定以上ある人】などに限られます。
②「医療職」への免除がある制度もある
実は、「保育士資格を持っていると、看護師の一部実習が免除される」など、逆のパターンはあります。
だからこそ「相互に免除がある」と思い込んでしまうのかも。
看護師は保育士試験の免除対象外。だからこそ、計画的な準備が大切です。
看護師こそ、受験はゼロからのスタートがいい
意外と知られていませんが、保育士試験はかなり独特です。
たとえば、
- 「教育原理」「社会的養護」などの教育行政系
- 「社会福祉」「子ども家庭福祉」などの制度系
- 「保育実習理論」などの実技系(音楽・造形・言語)
どれも看護師の国家試験とは内容もアプローチも異なります。
「子どもの保健」「子どもの食と栄養」は、ちょっと馴染みのある内容もありますが、看護師経験があるから簡単に受かるというほど甘くありません。
でも、だからこそこの勉強を通して、「子どもを見る視点」が変わります。
体の不調だけでなく、家庭や発達、社会制度とのつながりまで、看護師としての理解が一段深くなるのを感じられるはずです。
でも、大丈夫。看護師の強みもある
ただ、ゼロからとはいえ、看護師としての知識や経験は大きな強みになります。
- 暗記のコツが身についている
- 時間のない中で効率よく勉強する力
- 子どもや保護者と向き合った経験
特に、「病態関連図で考える力」や「逆算して行動する力」は、保育士試験の学習でもかなり活かせます。
実際に合格した私の勉強法を、こちらにまとめました。大人になってから資格試験に挑戦する人には、現実的な方法です。

まとめ|免除がない=チャンスでもある
「看護師なら免除あるんじゃ?」と、私も最初そう思っていました。
小児科実習も行ったし、国家資格だし、福祉のことも少しは知ってる。
けれど実は、保育士試験では【看護師の科目免除はありません】。
教育・福祉系の学部卒や児童福祉施設での勤務経験者は一部免除がありますが、医療職は対象外なんです。
逆に、保育士資格を持っていると看護師実習の一部が免除されることがあるので、そこで誤解しがちなのかもしれません。
勉強を重ねるうちに、「子どもを見る視点」が少しずつ変わっていきます。
熱やケガだけじゃなく、その子の家庭や発達、環境にも目を向けられるようになる。
その変化こそ、看護師としての大きな成長なんだと思います。
焦らず、自分のペースで学習を進めていきましょう。

