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イメージが湧く!保育所看護師の1日のタイムスケジュールと給料

保育所看護師の1日の仕事の流れはどんなの?何するの?保育所看護師
まさこ

保育所で看護師は何してるの?と聞かれると、「子どもの健康と安全に関わってるよ」って大雑把なことしか言えない感じがします。

なぜなら、保育の中心的な職種は保育者だからです。

まさこNs
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こんにちは、まさこです。
保育所看護師をして、理想と現場のリアルのギャップをしみじみ味わいました笑

チームの一員だけど、子どもに関わる中心者ではない看護師が、実際どんなことをしているのかをまとめました。

保育所看護師1日のタイムスケジュールから業務のイメージをもって、保育関係施設を働く選択肢のひとつに入れてもらえたらと思います。

この記事のポイント
  • 保育所ってどんな施設か構造がわかる
  • 保育者と看護師の業務の掛け合いがみえる
  • 給与で比べられない価値が見える

【実録】イメージが湧く!保育所看護師の1日のタイムスケジュール

保育所は、健康な子どもが通う生活の場です。

もちろん、体調を崩したりケガをする子はいますが、毎日何人も続くことはほとんどありません。

だからこそ、「今日は何をしたらいいんだろう?」と迷う瞬間も少なくありません。

前任者がいれば仕事の流れを引き継げますが、そうでない場合は、手探りで始まることもあります。

そんなときのために、保育所看護師の1日の基本の流れを知っておくと安心です。

応急手当てがない場合は、保育補助として入ることがよくあります。今回は、保育補助に入りながら業務をする場合でお伝えします。

午前:子どもの健康チェック、情報収集

8:30に始業し、まずは朝礼で欠席者や感染症の流行状況を確認します。

その後、各クラスをまわりながら、保護者が記入した「今日の健康お知らせ」を確認。

登園してきた子どもたちに「おはよう!」と声をかけて、さりげなく元気の様子をチェックします。

欠席明けや昨日早退した子が登園していれば、体調をたずねたり、保護者に家庭での様子を聞きます。

クラスの先生に、気になる子がいるか聞いたり、先生たちの体調も声をかけながら朝の巡回をします。

「おはようございます」の一言と一緒に、子どもや保護者、保育者の先生方と顔を合わせながら自然な関係づくりを行います。

給食・午睡:与薬管理、午睡チェック

1時半を過ぎると、給食の準備が始まります。

子どもたちと一緒に替え歌で楽しく手洗いをしてテーブルにつきます。

食事介助やアレルギー児の対応は、その場の職員全員でそれぞれ行います。

子どもの与薬は、主に看護師が行います。

食後はお着替えをして午睡(お昼寝)の時間。

服を脱ぐタイミングで、発疹やケガの跡など体の変化を確認します。

眠った後は呼吸や体勢を確認する「午睡チェック」を行い、保育士と交代で見守ります。

午後:保健だより等の書類作成、保護者対応など

午睡が終わると、午後の遊びの時間が始まります。

午後は比較的落ち着く時間帯のため、保健だよりや感染症報告などの書類作成を進めることも多いです。

また、避難訓練や健康診断、職員への救命講習など、園の年間行事に関わる業務を担当することもあります。

もし体調のすぐれない子がいれば、別室で休ませ、看病しながら保護者のお迎えを待ちます。

16時ごろになると、保護者のお迎えがちらほらと見られます。

看護師は、子どもと関わりながらも園全体を支える存在。

“何かあったときに動ける人”として、日々の保育と安全の両面から園を支えています。

保育所看護師の給与

2025年3月に厚生労働省が発表した「令和6年 賃金構造基本統計調査」によると、

看護師の**平均年収は約519万円(平均月給36.3万円+賞与83.5万円)**でした。

平均年齢は41.2歳で、地域によっては最大135万円以上の差があります。

平均年収が全国水準(約510万円)と同程度なのは、北海道・埼玉県・兵庫県あたりです。

以下は求人データをもとにした勤務形態別の年収レンジの目安です。

(実際の給与は、地域・経験・法人規模により異なります)

条件(常勤)年収レンジ(目安)
病院勤務・夜勤あり500〜550万円 以上
病院勤務・日勤のみ(夜勤なし)400〜460万円 程度
高齢者施設(特養等)・夜勤あり450〜500万円前後
高齢者施設(特養等)・日勤のみ
(夜勤なし/オンコールなし)
390〜440万円 程度
保育所勤務(夜勤なし・日勤のみ)350〜400万円 程度

保育所での給与については

・医療機関ではなくい福祉施設であること
・夜勤やオンコールがなく、勤務時間がほぼ固定である
看護処置など専門資格者でなければならない処置がない

上記のように、看護師でなければできない業務がないところから、どうしても給与面に影響しているとも言えます。

保育所で働く看護師の多くは、子どもと関わる時間にやりがいを感じています。

それでも、保育所への求職者が途絶えないのは、医療機関ほどの複雑な業務や治療知識が必須ではない気楽さや、子どもとの関わりのなかの幸福感ややりがいがあるからでしょう。

「病棟勤務と違って、ゆっくり子どもと向き合える時間がある」
「看護師がいるだけで安心と言われたとき、ここにいる意味を実感した」
「健康な子どものいつもと違うに気づける看護の視点が日常にある」

日々の生活の中で子どもたちの変化を感じ取り、保育士や保護者と連携しながら、園全体の安心を支えていく。

その穏やかで丁寧な時間に、「ここでの看護にも意味がある」と感じている人が多いようです。

まとめ

保育所は、健康な子どもが通う「生活の場」。

病棟のように処置が続く日は少なく、「今日は何をしたらいいの?」と迷う瞬間もあります。

基本的な流れは以下になります。

欠席者や感染症の流行状況を確認し、各クラスを巡回して子どもの健康チェック。

給食・午睡
アレルギー対応や与薬管理、午睡中は体調や呼吸のチェックを行います。

午後
保健だよりの作成や行事準備、体調不良の子どもの看病などを担当。

園全体を見渡しながら、保育士や保護者と連携し、子どもたちが安心して過ごせる環境を整えます。

「子どもと関わりながら看護の力を活かしたい」と、思う人に向いている職場です。

まさこNs
まさこNs
看護師/キャリアコンサルタント
Profile
「白衣がなくても資格は消えない」
病院・保健福祉センター・保育所での勤務を経て、現在は研修講師、キャリアコンサルタントととしての相談支援、書籍や記事の執筆など多方面で活動しています。
30代で、一度看護師以外の仕事にも挑戦してみようと面接を受けたとき、「看護師なのに?」と落ちた経験があります。
資格は強みでもあり、ときには重荷にもなるもの。 そんな現実があるからこそ、看護師の資格を活かす多様な働き方を、一緒に探していきたいと思っています。
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