自己主張が強い子に伝わる親の一言

こんにちは、まっしー(母)です。保育所で看護師していました。保育士資格も持ってます
子どもが理屈っぽく主張してくると、
「なにその言い方!?」
って、つい大人気なく言い返したくなることあります。
でも実は、子どもが本当に欲しいのは、「正しさ」より「守ってくれる安心」です。
実は怒られるのが怖いとか、パパママに嫌われたくない気持ちの裏返し。
例えば、帰宅した夫に、こう言ったことがあります。
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もっと早く帰ってきて、子どもの相手してよ
本当は、「がんばってくれてありがとう」って言って欲しかった。
でも、そんなの当時の私じゃ、小っ恥ずかしくて言えませんでした。
そう、大人だって素直になれないときがあります。
だったら、子どもが感情をうまく言葉にできないのも、当然ですよね。
今日はそんな「自己主張が強めな子」の背景と対処法を、子どもの発達特性もふまえてお届けします。
自己主張が強い子どもに、正論は通じないのはなぜ?

会話ができるようになると、成長はうれしい反面…
「なんでそんな言い方するの?」
「わざと怒らせてる…?」
ついカチンとくること、もでてきます。
自分としては、ちゃんと伝えているつもりでも、帰ってくるのは予想外の一言。
そしてこちらも、大人気ないとわかっていながら、言い返して自己嫌悪…。
でもそれって、自分だけのせいじゃない。
子どもの発達と自己主張の関係

私たちがイライラしてしまうのの、実は理にかなっています。
なぜなら、子どもは“主張はできても、説明はまだ苦手”だからです。
まだ自分の気持ちをうまく“説明”する力は育ち途中なんです。
ここで大事なのが、発達段階の視点です。
年齢によって、できること・まだ難しいことが大きく違います。
2〜3歳
「イヤ!」「じぶんで!」と言い出す時期です。
感情を言葉にできるようになったけれど、まだ、気持ちの整理はうまくできません。
思ったことが、そのまま口から飛び出してきます。
いわゆる「魔の2歳児」「3歳児の悪魔」と呼ばれるのはこの頃。
それまで多少親の都合で行動できていたのに、反抗されるから思うように予定が進まなくなる悩ましい時期ですね。
4〜5歳
少しずつ相手の気持ちも少しずつ分かるようになる時期です。
でもまだ不安定で、怒られると、自分を守ることに精一杯になります。
この頃から、「言い訳モード」が始まることも。
でもそれは、どう伝えていいかわからない不器用さの裏返しなんですよね。
6歳ごろ〜
「なんでそうしたのか」を説明できる力が、育ち始める時期です。
でも、まだまだ練習中です。
つまり、「言いたいことがある」けど「伝え方が分からない」状態です。
そんな状態で一生懸命、主張してくるのが子どもなんです。
だから私たちが正論で返しても、うまくかみ合わないのは当然のことです。
それだけ「育ち途中」なんだ、と思えたらちょっと視点がかもしれませんね。
子どもが「わたし悪くない!」と反発する理由と親ができること

子どもが感情的になって、「わたし悪くないもん!」って食い下がることありますよね。
わたし悪くないもん!
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親としては、また始まった…とため息がでるけれど、その言葉の裏にある本音に気づけると、対応はぐっとかわります。
実は、このセリフは
- 「怒られるかも」という怖さ。
- 「うまく言えない」っていうもどかしさ。
- 「あなたなんか嫌」って嫌われたくない不安。
という不安から出てくることもあるんです。
うまく言えないとき、人は“守り”が間に合わず、つい“攻撃の言葉”で自分を守ろうとしてしまいます。
それが子どもにとっての「わたし悪くないもん!」なんです。
だから、同じように強く返事すれば、親子バトルはエスカレートするばかり。
親にできること
そんなときは、一呼吸おいて、子どもの気持ちを代弁する言葉を返してみてください。
「(怒られるの)怖かったんだよね」
「うまく言えなくて、困っているのかな」
「でも、あなたのことは変わらず大事だよ」
本音を代わりに言葉にしてもらえることで、子どもは「自分の気持ちは伝えていいんだ」と学び、少しずつ言葉で伝える力を育てていけます。
大人だって「わかってほしい」って思ってる
これ、実は私にも経験があります。
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もっと早く帰ってきて、子どもの相手してよ
そんなふうに、夫にぶつけたことがありました。
でも、本当は、
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「がんばってくれてありがとう」とか言って欲しい…。
ねぎらってもらえたら、それだけで救われるのに。
そんな気持ち、ありました。
でもね?
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そんな小っ恥ずかしいこと言えるか!
ですよね。
素直になれない。
「察してよ」って、無言のサインを送る。
イライラ空気で気づいて欲しいって、無意識に主張していたのかもしれません。
怒りという感情は、さみしさや不安をカモフラージュするための表現です。
ほんとは、その内側にある「わかってほしい」が言えないだけです。
だから、子どもの「私悪くないもん!」って言葉とあの態度も、今ならちょっとわかる気がしています。
まとめ:子どもが「わたしが正しい!」と言えるのは、成長の証

子どものためにと思って伝えたことなのに、反発されるとがっかりしますよね。
でも自己主張が強い子には、「正しさ」より「安心」の言葉が先になります。
親の言葉が通じにくいのは、子どもがまだ自分の気持ちをうまく“説明”する力は育ち途中だから。
“主張はできても、理由を整理して伝える”という力はもう少し先の発達で身につくものです。
例えば、
こうやって少しずつ、“気持ちを伝える力”は育っていくんですね。
私たち大人だって、うまく言えないこと、あります。
そんな時「早く言ってよ!」よりも「ゆっくりでいいよ、まってるよ」の方が、がんばろうって思える。
自己主張が強いことは、決して悪いことじゃなく、むしろ将来きっと武器になる力。
だからこそ、今は、「対話」と「信頼」の土台を育てる時期。
焦らず、向き合っていきたいですね。
書きながら、わたしも自分に言い聞かせてました