フルタイム子育て、続ける?やめる?後悔しない考え方

共働きもフルタイムも、専業主婦/主夫も、周りは人の働き方に好き勝手言ってきます。
放っておいてよ!と思う一方、本当にこれでいいのかなって迷いも出てきたりします。
フルタイム子育ては全然「かわいそう」ではありません。
親の夜勤も、子どもに必ずしも悪影響ではありません。
親が「今、私もがんばっている」と堂々としている姿が、子どもにとって一番の安心になるんです。
寂しい思いをさせてしまったなとおもったら、「今」で上書き保存していくこと。
それを、毎日繰り返していくこと。
その繰り返しで、親も子も育っていくんだなと感じています。
今回の記事には、フルタイムで働くことに悩んだとき、比べすぎず、自分なりの答えを見つけるための考え方と体験談を書いています。
5分ほどで読める内容です。
フルタイムで働くって、やっぱり子どもがかわいそう?

結論から言います。
フルタイム子育ては「かわいそう」ではありません。
たとえ忙しくても、そばにいられない日があっても子どもは、親の姿をちゃんと見ています。
大切なのは、「働くこと=悪いこと」ではなく、親が「今、私もがんばっている」と堂々としている姿が自然に伝わる関わり方です。
たとえば:
- 忙しい朝でも「行ってきます」とハイタッチ
- 帰宅後はたった5分でも顔を見て「おかえり」と声をかける
- 仕事の理由をわかる言葉で伝える(例:「困っている人を助ける仕事なんだよ」)
逆に
「時間がなくてごめんね」
「仕事してごめんね」
そんなふうに、働くこと=子どもがかわいそうだと親自身が思い込むと、子どもも「自分はかわいそうな子なんだ」と受け止めてしまいます。
だからこそ、必要以上に罪悪感を抱かないこと。
親が「今、私もがんばっている」と堂々としている姿が、子どもにとって一番の安心になるんです。
子育てと仕事の両立がしんどいのは、当たり前です

子育てと仕事の両立がしんどいのは、当たり前のことです。
なぜなら、仕事と家庭では求められる役割も感情も切り替えが必要で、常にエネルギーが分散される状態だから。
仕事では「成果」や「評価」を求められる。
子育てでは「正解がなく、これでいいのか」という不安と迷いがつきまとう。
この2つを同時に抱えるって、「競技中にルールが変わるスポーツを毎日してる」ようなものです。
仕事モードと親モードは、必要な思考も感情も違うのに、スイッチ切り替えを何度も求められる。
そりゃ、心も体もしんどくなります。
だから、「ちゃんとできない日があって当たり前」。
子育ても仕事も、「自分ひとりでできること」を手放す練習でもあります。
- 頼る
- 委ねる
- 完璧を手放す
しんどいな、と思う時は、これを学ぶステージだともいえます。
たとえば
- ごはんは、手作りじゃなくてレンチンもOK
- 全部自分でやらなくてもいい
- 仕事は週5じゃなくてもいいなどなど
「全部ちゃんとするの無理ー!しなくていーい?」
と声に出して言ってみてください。
「いーいーよ」って返事してあげましょうね。
できる人と比べると落ち込みます

仕事も子育ても家事も、がんばっているつもりなのに
「みんなできているのに、なんで私だけ…?」
SNSや職場でそんなふうに感じて、がっかりしてしまいます。
冷静になって考えてると、その人には、その人の環境や支えがあって、全部うまくいっているわけではないはずですが、そう感じてしまいます。
人は「他人のうまくいっているところ」ばかりを見やすいものです。
これを心理学では「認知バイアス」といいます。
たとえば
- 職場の同僚:実は実家サポートあり
- ママ友:実は家事代行サービスを使っている
- SNS投稿:良い瞬間だけ切り取っている
環境・体力・経験値…
条件はそれぞれ違うのに「同じスピードでできない=ダメ」と思ってしまうのは、ちょっともったいないことです。
条件はそれぞれ違うのに、「同じスピードでできない=ダメ」と思って自分にだけ「できて当たり前」と厳しくしてしまうのは、とてももったいないです。
だからこそ、比べるなら「昨日の自分」。
- 昨日はイライラしたけど、今日は5秒深呼吸できた
- 昨日は「もう知らん」と言ったけど、今日は「大丈夫?」と声をかけられた
他人を褒めるなら、「我が子をほめる」。
「よく噛んでたべたね」
「階段登れた!やった!」
「ママ/パパは、あなたのこと大好きだよ」
こうやって、ほんの少しでも「できた」を見つけてあげる。
それが、子どもにも自分にも安心を積み重ねる一歩になります。
たとえ思い通りにいかない日があっても大丈夫。
親子の関係は、何度でも上書き保存できるから。
わたしも、そんなふうにやり直しながらここまできました。
親の夜勤は、子どもにどう影響する?
親の夜勤は、子どもに必ずしも悪影響ではありません。
大切なのは「親自身がどう関わるか」。
「寂しい経験」も、「自分の力でできた経験」も、子どもの心の成長につながります。
我が家の息子が小学校一年生の時の話です。
仕事前、家を出ようとしたら道路まで走ってきた息子が、大声で叫びました。
「まま、いってらっしゃーい! 夜のお仕事がんばってねー!」
近所の人、振り向いてました。
ああ、夜のお仕事って言われたら、そりゃそうなるよね…。
ちょっと恥ずかしかったけど、でもそれよりもなんか、うれしかったんですよね。
ああ、この子はちゃんと「働くわたし」を見てるんだなって。
親の夜勤は、子どもに必ずしも悪影響ではありません。
大切なのは「親自身がどう関わるか」。
「寂しい経験」も、「自分の力でできた経験」も、子どもの心の成長につながります。
実はその頃、義母にも言われました。
「そんな遅くまで働いて、子どもがかわいそう」って。
たしかにそうかもしれないって、思う日もありました。
でも――
夜勤に行くたび、私は息子に言ってたんです。
「ママが夜、仕事に行くのはね。
あなたが小さい時、ケガして困ったときに、電話で助けてもらったことがあるから。
だから今度は、ママが誰かを助けたいんだよ」
息子は、その話、たぶんもう覚えてないと思います。
でも、私はずっと忘れない。
あのときの「いってらっしゃい」。
その声だけで、がんばれていた自分がいたから。
立ちなおる力って、たぶんそういうことなのかなと思います。
過去をなかったことにするんじゃなくて。
「今」で上書き保存していくこと。
それを、毎日繰り返していくこと。
その繰り返しで、親も子も育っていくんだな――そう感じています。
まとめ:「仕事楽しい?」ってきかれたら

フルタイム子育ては、「かわいそう」じゃありません。
たとえ忙しくても、そばにいられない日があっても子どもは、親の姿をちゃんと見ています。
大切なのは、「働くこと=悪いこと」ではなく、親が「今、私もがんばっている」と堂々としている姿が自然に伝わる関わり方です。
フルタイムで平日に関わる時間が少なくても、
夜勤をしていて生活リズムを一緒にできなくても、
その家庭ごとの、親子の関係が日々積み重なっていきます。
寂しい思いをさせてしまったなとおもったら、「今」で上書き保存していくこと。
それを、毎日繰り返していくこと。
その繰り返しで、親も子も育っていくんだなと感じています。
お仕事って楽しい?どうして働いてるの?
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と、子どもに聞かれた時、返事の言葉が浮かばない人には、この本がおすすめです。

わたしも今、不登校の息子と向き合い中です。
お互い「今」に向き合っていきましょうね。