子育て中の怒りをコントロールして、堪忍袋を大きくする

…また怒鳴ってしまった…。
- 寝かしつけたのに、夫のただいまで振り出しに戻る。
- 「怒らない」って決めたのに、今日もカチン。
子育て中の怒りは、根性や気合ではどうにもならない時があります。
ママこわい…
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- ちゃんとしたいだけなのに。
- 大事にしたいだけなのに。
- 気づけば怒って、自己嫌悪でいっぱいになる。
でもね、怒りっぽくなるのは「心の弱さ」じゃありません。
実はそのカラクリ、体のしくみにあるんです。
この記事では、怒りのスイッチが入るメカニズムと、「イライラの予防策」をわかりやすく解説しています。
5分程度でよめる内容です。
読むことで、“怒りに飲み込まれない工夫”がわかります。
すぐイライラするのは、堪忍袋に余裕がないから

- 子どもに何度も同じことを言っても、聞いてない。
- 忙しい朝に限って、コップを割る。
- 子どもを寝かしつけた後に夫が「ただいま〜」と帰ってきて、子どもが起きてしまい振り出しに戻る…。
…わかってる、怒っても仕方ないって。
でも、カチンとくる時はカチンとくるものです。
これは正直な反応なので、それで自分を責める必要はありません。
ただ、そこにガッカリする自分がいる時は、怒りが爆発しにくい体と心をつくるほうが、自分に優しいですね。
カチン!と来ている時は、余裕がない状態。
例えるならば、堪忍袋の尾がきれた状態。
もうパンパン。
だから、自分の堪忍袋の容量を広げてあげたら、イライラ沸点も下がります。
イライラを我慢できないのは、根性が足りないからなんてことはないです。
イライラが止まらない時の体のしくみ
人がイライラしている時は、体の中では「交感神経」が優位に働いています。
これは自律神経のひとつで、もともと「戦う・逃げる」ときに働くシステム。
緊張したときに心拍が早くなったり、呼吸が浅くなる。
そんな変化を引き起こすのが、この交感神経です。
そして、呼吸が浅くなると、脳や体にに酸素が届きにくくなり、軽い酸欠状態になります。
この「酸欠状態」こそが、怒りや焦りをさらに強めてしまう原因。
脳の判断力が落ち、ちょっとした刺激にも過剰に反応してしまいます。
つまり、怒りっぽくて、過敏な“戦闘モード”に入っている状態。
体がそうなっているから、イライラも止められないんです。
イライラのスイッチをきる「副交感神経」
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じゃぁ、どうすればいいの?
そこで必要なのが、もうひとつの自律神経、「副交感神経」です。
副交感神経は、「休む・癒す」システムです。
呼吸が深くなり、心拍が落ち着いてきます。
つまり、怒りを鎮めたいときは、「意識する」より先に「体」に目を向けるのがコツ。
深呼吸で副交感神経を働かせれば、自然と「イライラしにくい体」に切り替えていけます。
呼吸が深くなれば、体がゆるみ、気持ちも落ち着いていく。
この流れが、人の体にはちゃんと“しくみ”として備わっているんですね。
気持ちと体の状態は、セットで動いています。
腹立つ時の対処法は「吸う・吐く」の方法にコツがある
「もう怒鳴りたくないから、イライラしない…」
そう念じたって、イライラはとまりません。
脳の大脳辺力系の部分が感情をコントロールしています。
脳って、祈りじゃ動かないんですよね。
じゃぁどうすればいいか。
脳が正常に働くには“お賽銭”がいります。
それが、「酸素」です。
しかも、浅い呼吸じゃ足りません。
怒りの炎を鎮めるには、腹の底からの深呼吸がいちばん効きます。
特に、肺は左右にありますが、普段の呼吸では浅く上の方しか空気が届きません。
肺全体は、トートバッグみたいなもの。
普段の呼吸では上の方しか使わないから、
底に溜まった空気やゴミは動かず、よどんでしまうことも。
肺全体をしっかり動かすには、おなかを使う「腹式呼吸」や深呼吸が必要です。

自分にあった深呼吸の仕方

特に、肺の下の方(肺底部)まで空気を届けるには、
- お腹を膨らませるように吸う
- 吐くときは、細く長くゆっくり
- 姿勢を整え、肩や首に力が入らないように
これによって、血流やリンパの流れもよくなり、自律神経も整います。
簡単にできるタバコ呼吸法
喫煙者がタバコをする理由のひとつに
「気持ちが落ち着くから」
というのがあります。
これはニコチンによる成分意外にも、タバコを吸っている時の、呼吸の仕方にあります。
鼻から3秒吸って ・口から4秒吐く
この流れ、まさに腹式呼吸そのもの。
副交感神経が刺激されて、気持ちがスーッと落ち着きやすくなります。
深呼吸は何回したら効果があるか?
呼吸は何回するべきか?とよく聞かれますが、その最適解は、その人の年齢、体力、興奮度、呼吸の深さにより異なります。
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○回、より自分の興奮が落ち着く回数ってこと
例えば、こうやって見つけます
もしくは、自分流でもOKです。
私は、ゴロ合わせにしてました。
でも、こういう意味づけが意外と効くんです(笑)
まとめ:
忙しい日常。
子どもの“いつも通り”の行動に、なぜか今日はカチンとくる。
でもそれは「あなたの心が狭いから」じゃありません。
実はその怒り、呼吸の浅さ=脳の酸欠状態が引き金かもしれないのです。
人がイライラするとき、体は“戦闘モード”。
交感神経が優位になり、心拍は上がり、呼吸は浅くなります。
酸素が足りなくなると、脳の判断力が鈍り、小さな刺激にも敏感に…。
だから、「怒りを抑えよう」とする前に、体をゆるめることが何よりの近道なんです。
そこでおすすめなのが、タバコ呼吸法に学ぶ腹式呼吸。
鼻から3秒吸って、口から4秒吐く
この深くゆるやかな呼吸が、副交感神経を働かせ、心を落ち着かせてくれます。
イライラは、がまんじゃなく整えるもの。
堪忍袋を大きくしたいなら、自分の“体”からスタートしてみてください。